みゅひゃぁ

古田織部正重然に魅了され、『へうげもの』を目指す流浪者によるうぇぶろぐ。日々の雑記やプロ野球についてを、時折22時30分更新するで候。

その男、今太閤と持て囃され、闇将軍と揶揄され-田中角栄という男の生き様 『天才』/石原慎太郎著

ウイイイイイイイイイイイイ↑ッス!どうも、ひかしゃで~す!

 

実は先月、とある一冊の本を買いましてね。

つい先日、読破したのでレビュー(?)を書きます。

 

それが、芥川賞作家で、元東京都知事の石原慎太郎氏が書いた、『天才』。 

 

天才

 

政治とかよく分からない平成生まれのゆとり世代だけど、そんな僕の田中角栄評は、

 

良くも悪くも、自民党の象徴といった人。

 

 

その男、田中角栄

自民党最大派閥の田中派(木曜クラブ)を率い、巧みな官僚操縦術を見せる田中は、党人政治家でありながら官僚政治家の特長も併せ持った稀な存在だった。大正生まれとして初の内閣総理大臣となり、在任中には日中国交正常化や日中記者交換協定、金大中事件、第一次オイルショックなどの政治課題に対応した。政権争奪時に掲げた日本列島改造論は一世を風靡したが、後にその政策が狂乱物価を招いた。その後の田中金脈問題への批判によって首相を辞職、さらにアメリカ合衆国の航空機製造大手ロッキード社の全日空への航空機売込みに絡んだ贈収賄事件(ロッキード事件)で逮捕収監され自民党を離党した。
首相退任後やロッキード事件による逮捕後も田中派を通じて政界に隠然たる影響力を保ち続けたことから、マスコミからは「(目白の)闇将軍」の異名を取った。また高等教育を受けていない学歴を持ちながら首相にまで上り詰めた当時は「今太閤」とも呼ばれた。さらに次世代のリーダーの一人として総理総裁の座を狙っていた頃は、その膨大かつ明晰な知識とやるといったら徹底してやり抜く実行力から「コンピュータ付きブルドーザー」と呼ばれていた。 田中角栄 - Wikipedia

とにかく、色々とぶっ飛んでいる人。

 

『天才』

本の帯にも書かれているけども、反田中の急先鋒だった石原氏が著述したという事で、非常に話題になったこの本。

石原氏が田中角栄になりきったつもりで執筆した擬似自叙伝。

 

率直な感想としては

田中角栄を知る導入本

にもってこいの一冊ではないかと。

 

つまり、結構田中角栄を知っている人や、他の田中角栄の本を読んだ人からすると「その話知ってるよ…。」って話が多い気がする。

前述の通り、反田中の急先鋒石原氏が書いたので、石原氏しか知らないエピソードが出てくるかと思ったけど、そんなに(というかほとんど)出てこない。

その後の番組等でも結構話してたけど、実際石原氏と角栄氏が直接話した事は片指で数えれる程度しかないそうで。

 

ただ、田中角栄という男の、時には豪快に、時には繊細に、あらゆる事象を乗り越えたその姿を、活字を通して時代を読み通す気持ちは非常に心地が良い。

これが、芥川賞受賞作家が書いた作品かと、まさに心が躍る。

 

印象に残ったフレーズ

土木現場に関する記述(1)

金も含めて、この世をすべてしきっているのは、大なり小なりお上、役人たちがつくってみてもrいる縦の仕組みなのだ。ならばそれを自在に使う立場の人間とは一体誰なのということだった。その時の認識というか、一種の目覚めこそがそれからの俺の出発点になったと思う。 

土木現場に関する記述(2)

見てみろ、大西洋を太平洋に繋いだパナマ運河も、地中海をインド洋に繋いだスエズ運河もみんな人間の手足を使って出来上がったのだと嘯いていた

 吉田学校にて一緒だった佐藤栄作首相に関する記述

佐藤の胸のうちはいま一つ分かるようで分からぬところがあった。 佐藤政権の末期には俺と佐藤の関わりは四分六分のところがあったと思う。とにかく佐藤を支えて四選まで持ち込むため内々に使った金の六分は俺が工面したものだった。が、それを煙たく負い目に感じてか彼とはよく喧嘩したものだった。

 

何故今田中角栄なのか

あちこちで「何故今田中角栄が?」という事を言われる。

 

www.sinkan.jp

 

dee-grasshopper.com

 

そこで出てくるのが『70年周期論』である。

簡単に言うと、日本はおおよそ70年毎に事象が巡り巡っているのではないかという事である。

70年周期論に関しては、神田昌典著『2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)』に詳細が記載されている。

 

その70年周期論に当てはめると、69年前の1947年に、田中角栄は選挙に初当選を果たしている。

 

これから何か大きなことが起こるのではないかという周期に入っているのであはないだろうか。

それが、田中角栄のような豊臣秀吉のような人たらしかは不明として、ここから20年ぐらいで日本にはまだまだ希望があるんじゃないかと潜在的に思わせて欲しい意識から、田中角栄が持ち上げられているのではないだろうか。

 

まとめ

政治に全く無関心だが、田中角栄という男にはなぜか惹かれてしまった。

何が心を動かしたのか分からないが、彼が登壇している姿を生で見たかったと切に思うばかりである。

そんな気持ちにさせてくれる、田中角栄導入本の『天才』ではないだろうか。

 

しかしながら、「石原慎太郎も丸くなっちゃったなぁ…。」と少し思ってしまった自分もいる。

 

時代が怪物を生んだのか、怪物が時代を招いたのか。

これからの日本も捨てたものではない気がする。

 

おわりっ。